三価クロメート

EU欧州連合のELV指令

2003年7月より有害物質(鉛・水銀・カドミニウム・6価クロム)の使用制限が始まり6価クロムに関しては、2007年7月以降に販売される車両に対して使用が全面禁止される。


RoHs(電気電子機器に含まれる特定有害物質(鉛・水銀・カドミウム・6価クロム・PBB・PBDE)の使用制限に関する指令)及びWEEE(廃電気電子機器指令)…2006年7月から出荷製品から使用禁止になる。


日本の自動車リサイクル法では、日本自動車工業会の自主取り組みとして、6価クロムは、2008年1月以降使用禁止


このように、有害物質(鉛・水銀・カドミウム・6価クロム・etc)の未使用が欧州を中心に世界規模で対応が求められています。 わが国、日本でも自動車を中心とし、代替材料(代替処理)への切り替え準備および切替が進められています。


当社、上記6価クロメート処理の代替処理として3価クロメート処理を採用しています。


  • 自動車部品めっき済み1
    自動車部品1
  • 自動車部品めっき済み2
    自動車部品2
  • 電材部品めっき済み
    電材部品

三価クロメート処理技術

(有機酸タイプと無機酸タイプに分類される。)

当社では、無機酸タイプを現在使用しています。


使用薬剤

トライナーTR175(日本表面処理化学株式会社)


耐食性

従来の黄色クロメート処理に匹敵する皮膜が得られるようになってきています。

ただし、液組成・PH・液濃度・処理時間・不純物濃度・亜鉛鍍金の種類及び品物の形状などのにより影響が大きく、ばらつきが多く見れるのも否定できない。


色調

明るい淡干渉色(少しパール色のかかった銀色)

色調にでも、液組成・PH・液濃度・処理時間・不純物濃度・亜鉛鍍金の種類及び品物の形状などのにより影響が大きく、ばらつきが多く見れるのも否定できない。


当社では上記欠点が少しでも解消できるように、処理時間は自動機タイマーにて設定管理、温度及びph調整は自動補給装置により監視、原子吸光光度計で処理液分析(薬液メーカーにて)不純物・処理液濃度を分析、確実な更新及び補給に努めています。


コスト

六価クロメートの処理に比べ、残念ながら現在は、高価なものとなる。一般に薬液費が、高価になる事を強調されるが、それ以外にも、(処理時間・乾燥温度・浴管理)などのコスト増も高価になる要因である。


当社では薬液メーカー(代理店)と協力し、少しでもリーズナブルに処理できるよう、努力しています。